河井克行前法務大臣と
妻の
案里参議院議員が
逮捕された
選挙違反事件で、
検察当局が
現金を
受け取ったとされる
地元議員らの
スマートフォンの
位置情報などを
解析し、
現金提供の
日時や
場所の
確認を
進めていたことが
関係者への
取材で
分かりました。
河井前大臣が
同じ日に
複数の
議員と
接触し、
現金を
配っていた
ケースも
あるということで、
検察当局は
現金提供の
詳しい経緯の
解明を
進めています。
前の
法務大臣の
河井克行容疑者(57)と、
妻で
参議院議員の
案里容疑者(46)は、
去年7
月の
参議院選挙をめぐって
地元議員らに
票の
取りまとめを
依頼し、
報酬として
現金を
配ったとして
公職選挙法違反の
買収の
疑いで
逮捕され、
検察当局は
地元議員や
後援会幹部など94
人におよそ2570
万円を
配った
疑いが
あるとみて、
捜査を
進めています。
検察当局は現金の配布先が記載されたとみられる複数のリストをもとに、地元議員から事情を聴くなどして捜査を進めてきましたが、この際、地元議員から任意提出を受けたスマートフォンの位置情報などを解析し、現金提供の日時や場所の確認を進めていたことが関係者への取材で分かりました。
関係者によりますと、河井前大臣は、去年4月に行われた統一地方選挙の前後に集中的に地元議員と接触を図り、「陣中見舞い」などとして現金を配っていたということで、この時期には同じ日に複数の議員に接触し、現金を配っていたケースもあるということです。
検察当局は、河井前大臣が統一地方選挙での支援を名目に多くの議員に現金を配り、案里議員の支持拡大を図ろうとしていたとみて、詳しい経緯の解明を進めています。
関係者によりますと、河井前大臣と案里議員はいずれも「不正な行為はしていない」などと容疑を否認しているということです。