◆
暑さは?
《2度前後》
・35度以上の猛暑日は全国平均でおよそ2.8日増加
《4度前後》
・猛暑日は全国平均でおよそ19.1日増加
※去年までの30年間で全国13地点の年間の平均日数はおよそ2.5日
◆雨は?
《2度前後》
・1時間に50ミリ以上の「非常に激しい雨」が降る頻度は全国平均でおよそ1.6倍
・1日の降水量が200ミリ以上と大雨になる日数はおよそ1.5倍
《4度前後》
・「非常に激しい雨」が降る頻度は全国平均でおよそ2.3倍
・1日の降水量が200ミリ以上と大雨になる日数はおよそ2.3倍
◆海面水位は?
《2度前後》
日本沿岸の平均の海面水位はおよそ0.39メートル上昇
《4度前後》
日本沿岸の平均の海面水位はおよそ0.71メートル上昇
◆台風は?
台風については、大気中の水蒸気量が増えるため、4度前後上昇の想定では、猛烈な台風ができる頻度が増えるとされています。
取り返しがつかなくなる前に対策を それが “COP”
私たちの
暮らしに
大きな影響を
与える気候変動。
今、世界で異常気象が相次ぎ、現状の取り組みでは海面の上昇といった、温暖化の深刻な影響を抑えきれないと警鐘を鳴らす報告書も公表され、対策を進めなければ取り返しがつかない事態になるとの認識が広がっています。
こうした認識を背景に各国が対策を話し合うのが、国連の「気候変動枠組条約」に参加する国や地域の会議「COP(こっぷ)」です。英語の「Conference of the Parties」の頭文字からきています。
「
気候変動枠組条約」には
現在197の
国と
地域が
参加していて、1995
年以降、
毎年「COP」を
開いて
話し合いを
重ね、
世界の
気候変動への
取り組みを
前に
進めてきました。
今回で26回目。もともとは2020年に開かれる予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で1年延期されました。
焦点その1 削減目標引き上げで一致できるか
先月31
日に
開幕した「COP26」の
焦点は、
平均気温の
上昇を1.5
度に
抑えるために、
各国が
削減目標を
引き上げることで
一致できるか
どうかです。
2015
年に
採択された
国際的な
温暖化対策の
枠組み「パリ
協定」は、
世界の
平均気温の
上昇を
産業革命前と
比べて1.5
度に
抑えるよう
努力すること
などを
目標に
掲げていて、
このためには2050
年までに
世界の
温室効果ガスの
排出量を
実質ゼロにしなければならないとしています。
この目標は日本をはじめ、イギリスやアメリカなどこれまでに多くの国が表明しています。
課題となっているのは2050年までの取り組みをどう進めるかで、世界の排出量を2030年までに2010年と比べておよそ45%削減することも必要とされています。
しかし、国連が発表した最新の報告書では、各国がパリ協定のもとで国連に提出した温室効果ガスの削減目標を達成したとしても、2030年の排出量は2010年に比べて半減するどころか、16%増加すると見込まれることがわかりました。
また各国がことし9月までに掲げた2030年に向けた削減目標をたとえ達成したとしても、世界の平均気温は今世紀末までに少なくとも2.7度上昇してしまい、目標達成にはほど遠いとしています。
このためCOP26の議長国のイギリスは、平均気温の上昇を2度ではなく、1.5度に抑えることを世界の共通目標に定め、各国に2030年までの削減目標の引き上げを求める考えです。
焦点その2 石炭火力発電の廃止
二酸化炭素を
多く
排出する
石炭火力発電の
廃止をめぐり、
どこまで
踏み込んだ
内容を
打ち出せるのかも
焦点となっています。
今回のCOPの議長国であるイギリスのジョンソン首相は石炭火力について、先進国は2030年、途上国は2040年までに廃止することを提案する方針です。
そのイギリスはIEA=国際エネルギー機関の2018年のデータでは石炭火力による発電が5%です。それをイギリス政府は2024年までにすべて廃止することを表明しています。
一方、ドイツは再生可能エネルギーの導入を積極的に進めているものの、石炭火力が37%余りを占めています。メルケル政権は国内の石炭火力を2038年までに廃止することをすでに決めています。また先月行われた連邦議会選挙で第1党になった社会民主党は、第3党の緑の党と第4党の自由民主党との連立交渉の中で、2030年までの石炭火力廃止を目指すことで合意しています。
アメリカも石炭火力が28%余りを占めていますが、2035年までの電力部門の脱炭素化を掲げ、発電に伴う二酸化炭素の排出をゼロにすることを目指しています。太陽光発電などの再生可能エネルギーや原子力発電の活用で石炭火力の削減分を補うほか、発電所から出る二酸化炭素を地中に貯蔵する技術を活用し排出を抑えていくとしています。
一方、
日本は2019
年度の
データで
石炭火力による
発電が31%
余りを
占めています。
今月、
閣議決定した「
エネルギー基本計画」で、2030
年度でも発電の19%を
依然として石炭火力で
賄うという
見通しになっています。
日本政府としては
再生可能エネルギーを
増やしても、2030
年までの
石炭火力の
廃止は
現実的に
難しいという
考えです。
これに対して脱石炭を
掲げるヨーロッパの
国などから
消極的だとの
批判の
声が
上がる可能性もあります。
また、世界最大の温室効果ガスの排出国で、66%余りを石炭火力が占めている中国も当面は化石燃料への依存が続く見通しです。
さらに、東南アジアやアフリカなどでは経済発展に伴う電力需要の増加を賄うため、石炭火力に依存せざるをえない国も多くあります。
こうした中、COPでどこまで踏み込んだ内容を打ち出せるのかが焦点の1つになります。
焦点その3 「資金」の確保
高い目標を
実現するには
対策のためにさまざまなコストが
かかることから、
気候変動対策をめぐる「
資金」も、
今回の
会議の
焦点の
1つです。
先進国は途上国の温室効果ガスの排出削減対策と気候変動による被害防止の対策のため、2020年までに官民合わせて年間1000億ドルを拠出し、その水準を2025年まで維持することを約束しています。
ところが、ことし9月にOECD=経済協力開発機構が発表したところによりますと、2019年の拠出額は800億ドルほどにとどまり、2020年も新型コロナウイルスによる景気後退の影響を受け、目標の達成は難しいのではないかという見方が広がっています。
今回の会議ではこれまでの目標をいかに達成するかに加え、途上国から気候変動による被害への対策のために資金の拡充を求める声が上がっていることから、先進国がさらなる資金の拠出などに応じるかどうかも焦点です。
また2025年以降の資金支援の在り方についても議論が始まることになっています。
焦点その4 排出取り引きのルール作り
さらに、
国連の
認証を
受けて、
政府間や
民間で
温室効果ガス排出の
削減量を
取り引き
できるルール
作りも、COP26で
議論されます。
パリ協定の6条では、資金や技術の支援を行って海外の温室効果ガスの排出量を減らした場合、国連の認証を受けて自国の削減分としても組み込める制度などが定められました。
その制度の実施に向けたルール作りは、本来、2018年のCOP24での合意を目指して議論が進められていましたが、翌年のCOP25でも合意には至らず、パリ協定に基づくほかのルールが合意される中、パリ協定の「最後のピース」とも呼ばれています。
協議が難航している主な理由は、一部の途上国がかつての京都議定書のもとで認証されていた削減量を新たな枠組みであるパリ協定のもとでも活用できるよう主張したのに対し、先進国などが新たな削減につながらないとして難色を示し紛糾したことです。
また削減量を支援した国と、支援された国で二重に計上しないルールなどもさらなる検討が必要とされてきました。
このルールが定まれば企業などが海外での排出削減につながる事業を行うメリットが大きくなって「脱炭素ビジネス」が活性化し、気候変動の抑制につながる期待もあります。
今回は各国が合意点を見いだすことができるのか。パリ協定の「最後のピース」をめぐる交渉はCOP26の終盤まで続く見通しです。
COP26の結果は私たちにどう関係するの?
東京大学未来ビジョン
研究センターの
高村ゆかり
教授は「
残念ながら
気候変動が
寄与している
気象災害や
気候の
変化は
生まれてきており、
気候変動の
影響は
どうやら早く、
非常に
近未来にでてくるかもしれないとふだんの
暮らしのなか
でも感じるようになってきました。
私たちの
命と
暮らしを
守るという
観点から、COP26で
しっかりとした
目標や
制度が
合意されるか
どうか、ぜひ
注目してほしい」と
話しています。
また、高村教授は、ビジネスの行方も大きく左右する可能性があると指摘しています。
高村教授は「現在、世界の気候変動対策をけん引しているCOP26議長国のイギリスや、アメリカは、脱炭素社会に向けて大きく転換していくことによって、新型コロナからの経済の復興と持続可能な社会の一歩を作っていこうと、COP26を重視している。会場での交渉の行方とともに、金融や投資家の動きも各国の政策に影響与え、ひいては企業の活動や経営にも影響を及ぼす可能性がある。このあたりも注目してほしい」と話していました。
COP26は、11月12日までのおよそ2週間の予定で、開幕直後の1日と2日には、岸田総理大臣やアメリカのバイデン大統領など、およそ130の国や地域の首脳が参加する会合があります。
その後、閣僚などが参加して成果文書の採択に向けて議論が進むほか、NGOや若者が参加してさまざまなイベントが開かれます。
九州南部で非常に激しい雨長崎と佐賀線状降水帯の可能性
暖かく湿った空気の影響で西日本の太平洋側を中心に発達した雨雲がかかり、九州南部では非常に激しい雨が降っています。長崎県と佐賀県では、18日昼過ぎから夜はじめごろにかけて線状降水帯が発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があり、土砂災害や低い土地の浸水などに警戒が必要です。
N2
Source: NHK
2747
Jul 18, 2025 08:07
北~西日本各地で猛暑日の見込み 北海道は激しい雨の恐れ
20日は北日本から西日本にかけて高気圧に覆われて晴れ、各地で日中の最高気温が35度以上の猛暑日となる見込みで、熱中症への対策を徹底してください。一方、北海道では前線の影響で大気の状態が不安定となって20日昼前にかけて激しい雨が降るおそれがあり、川の増水や氾濫に警戒が必要です。
N2
Source: NHK
104
Jul 20, 2025 06:07
“ルフィ”広域強盗事件の裁判 グループ幹部に懲役23年を求刑
「ルフィ」などと名乗る指示役による広域強盗事件で、実行役を紹介したとして、強盗傷害ほう助の罪などに問われているグループの幹部に対し、検察は「過去に例のない悪質な犯罪で社会に大きな不安を与えた」として、懲役23年を求刑しました。一方、弁護側は懲役11年が妥当だと主張しました。
N1
Source: NHK
1
Jul 15, 2025 17:07
【速報中日産社長 「湘南{工場;こうじょう」でも{車両;しゃりょう}の生産終了と発表
経営の立て直しを迫られている日産自動車は生産体制を見直してコストを削減するため、神奈川県横須賀市にある主力工場「追浜工場」での車両の生産を2027年度末に終了し、福岡県にある子会社の工場に移管・統合すると発表しました。日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長は15日午後5時から本社で会見を開き、神奈川県平塚市にある子会社の日産車体の「湘南工場」でも車両の生産を終了すると発表しました。
N2
Source: NHK
1
Jul 15, 2025 17:07
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