アメリカのボストンで開かれていることしのフィギュアスケートの世界選手権では、成績しだいで来年のミラノ・コルティナ大会のそれぞれの国や地域の出場枠が決まります。
女子シングルに日本選手は3人が出場し、このうち史上5人目の大会4連覇を目指す坂本選手は冒頭の得意のダブルアクセルと、続く3回転ルッツをミスなく決めました。
ただ、後半の3回転の連続ジャンプでは最初のジャンプが2回転になるミスとなり、71.03で前半は5位でした。
トップとの得点差は3.55で後半に逆転をねらいます。
日本選手でトップに立ったのは19歳の千葉選手で、冒頭の3回転の連続ジャンプを着氷し、その後は流れるような滑りを見せてトップと1.14差の2位につけました。
また、樋口新葉選手は72.10で4位につけました。
前半トップは74.58をマークしたアメリカのアリサ・リウ選手でした。
女子シングル後半のフリーは、28日に行われます。
5位 坂本花織「最後は笑顔で終われるように」
前半5位の坂本花織選手は、3回転の連続ジャンプでミスが出たことについて「体の動きは本当に良かったので、緊張との向き合い方しだいだったが、若干、負けてしまった。それでもしっかりとリカバリーしてミスを最小限に抑えられたのでそこは良かった」と振り返りました。
去年の大会は前半4位から巻き返して優勝したことを踏まえて「ことしも巻き返しという感じになったが自分自身と戦って最後は笑顔で終われるようにしたい」と気持ちを切り替えていました。
2位 千葉百音「すべてがそろった演技」
日本勢トップで前半2位の千葉百音選手は「今までで一番楽しい演技だった。ジャンプやステップ、スピンなども今までで一番出来が良く、すべてがそろった演技だった。去年は不安や緊張が大きかったが、きょうは会場の歓声をとてもポジティブに受け取ることができ、歓声が自分を鼓舞してくれた」と笑顔で振り返りました。
後半のフリーに向けては「1つ1つのトリプルジャンプでしっかりと出来栄え点を取り、スケーティングで全体的にスピードを出して滑りの大きさを見せたい。毎日しっかりと練習してきたので、前半のように自分の演技をしてエレガントな曲に乗せてダイナミックに滑りたい」と意気込みを話していました。
4位 樋口新葉「今季で一番いい演技ができた」
前半4位の樋口新葉選手は「今シーズンで一番いい演技ができた。ジャンプの感触がよく、プラスの得点が得られるできだったと思う。すごく緊張感のある試合ですごく気持ち良く滑ることができたし、今まで出場した世界選手権の中でも、一番落ち着いて滑ることができた」と笑顔で話しました。
後半に向けては「気持ちを切り替えてフリーに集中したい。いろいろなことを考え過ぎず、伸び伸びと思い切って滑りたい」と話していました。