日産自動車のカルロス・ゴーン
前会長の
弁護を
担当していた
元東京地検特捜部長の
大鶴基成弁護士が
前会長の
弁護人を
辞任し、
新たに
弘中惇一郎弁護士らが
弁護を
担当することがわかりました。
日産自動車の
前会長、カルロス・ゴーン
被告(64)は、
金融商品取引法違反や
特別背任の
罪で
逮捕・
起訴され、
元東京地検特捜部長の
大鶴基成弁護士が
去年11
月の
最初の
逮捕の
直後からゴーン
前会長の
弁護を
担当していました。
大鶴弁護士は先月の記者会見で、「ゴーン前会長には全く嫌疑がないことを確信している」と述べるなど、一貫して前会長の無罪を主張していましたが、13日、東京地方裁判所に前会長の弁護人の辞任届を提出したということです。
そして元厚生労働省の村木厚子さんが無罪になった事件などを担当した弘中惇一郎弁護士らが新たにゴーン前会長の弁護人を務めることが、関係者への取材でわかりました。
大鶴弁護士は、ゴーン前会長の保釈を2回にわたって請求しましたが、いずれも裁判所に却下されていました。
NHKの取材に対し大鶴弁護士は、辞任の理由などについて「お話しできることはありません」としています。
“無罪請負人” 弘中弁護士とは
弘中惇一郎弁護士は、著名な事件の裁判で被告の弁護をたびたび担当して無罪を勝ち取り、“無罪請負人”とも呼ばれています。
薬害エイズ事件では元帝京大学副学長の弁護人を務め、1審で無罪判決を得たほか、郵便の割引制度をめぐって元厚生労働省の村木厚子さんが無罪になった事件、それに旧民主党の小沢一郎元代表が政治資金規正法違反の罪で強制的に起訴された事件でも無罪を勝ち取りました。
ゴーン前会長とともに起訴されたグレッグ・ケリー前代表取締役の弁護を担当する喜田村洋一弁護士とは、薬害エイズ事件や小沢元代表の事件などでともに弁護を担当しています。