先月、
津軽海峡に
面した
北海道木古内町で、
短期滞在ビザ
などで
入国した
中国人11
人が
不法残留などの
疑いで
逮捕されました。
関係者によりますと11
人は
建設現場に
派遣され、
ほかにも46
人の
行方が
分からなくなっていて、
警察は、
違法な
就労が
組織的に
行われていた
疑いも
あるとみて
捜査しています。
先月26
日、
北海道木古内町で、
中国人の
男女11
人が
不法残留などの
疑いで
逮捕されました。
関係者によりますと、11人はことし6月以降、短期滞在ビザなどで成田空港や長崎港などから入国し、千葉県内の会社から隣りの知内町にある太陽光発電の建設現場に派遣されていたということです。
さらに、ほかにも同じ現場に派遣されていた中国人46人が行方不明になっていることが分かったということです。
工事の元請会社の担当者は取材に対し、「中国人は全員、宿舎からいなくなり、行方が分からない。太陽光パネルや土台の工事を請け負う会社に雇われ、知内町の現場に派遣されていた。在留資格などの書類のコピーを千葉県内の会社から受け取り、チェックしていた」と話しています。
警察は、違法な就労が組織的に行われていた疑いもあるとみて捜査しています。
九州ではクルーズ船の外国人乗客 失踪相次ぐ
クルーズ船の寄港が全国の半数を占める九州の港では、乗客の外国人が観光などで一時的に上陸したあと失踪するケースが相次いでいます。
入国管理局や海上保安庁などによりますと、福岡県や長崎県に寄港したクルーズ船から失踪した外国人は、先月までの半年間で少なくとも61人にのぼっています。このうち50人が中国人、11人がベトナム人で、クルーズ船の寄港が国内で最も多い福岡県の博多港や、長崎県の佐世保港、長崎港がほとんどを占めています。
失踪した外国人が、その後、国内の各地で違法に就労していた実態も明らかになっています。去年12月に長崎市で失踪した中国人の女は、埼玉県内に移り住み、工場で偽名で働いていました。
さらに、こうした外国人を受け入れ、各地に送り出す仲介役の存在も明らかになっています。ことし7月には、中国人の男女7人を佐世保市から福岡市まで運ぶなど失踪を手助けしたとして、福岡市の中国人留学生が逮捕されています。