福井県にある
高浜原子力発電所など3つの
原発について、
原子力規制委員会は、
鳥取県の
大山が
噴火した
場合の
火山灰の
量が
想定を
上回る可能性があるとして、
関西電力に
再評価を
指示しました。
審査に
合格した
原発について、
自然災害の
影響の
評価が
見直されるのは
初めてです。
福井県にある
高浜原発、
大飯原発、
美浜原発の
3つの
原発について
関西電力は、
鳥取県の
大山が
噴火した
場合、
厚さが
最大およそ10
センチの
火山灰が
敷地内に
降ると
想定し、
原子力規制委員会も
妥当と
評価していました。
規制委員会は12日の会合で、大山からの距離が原発から同じぐらいの場所にある京都府内で見つかった火山灰の層がおよそ25センチだったと評価されたことから、これまでの想定を上回る可能性があるとして、関西電力に再評価を指示しました。
指示では、関西電力に対し、別の地点も調査をして火山灰の量を推定し直すよう求めていますが、大山は活火山ではなく、噴火が差し迫った状況にはないとして、現時点では原発の運転停止は必要ないとしています。
規制委員会は今後、関西電力から報告される新たなデータを基に、来年4月をめどに再評価が妥当かどうか審査することにしていて、審査に合格した原発について、自然災害の影響の評価が見直されるのは初めてです。