土星を囲む大きな環は、あと1億年で消滅してしまうかもしれません。アメリカ航空宇宙局(NASA)の研究チームがこのほど、探査機「カッシーニ」の観測などをもとに、そんな仮説を発表しました。
土星の環は主に水と氷でできています。NASAの観測によると、この環は土星の重力にだんだん分解されて「雨」になって土星に降るそうです。
今回の研究では、環に残された寿命は1億年に満たないと推測します。NASA研究者のジェームズ・オードノヒューさんは「私たちは土星の環が見られる時代に存在していて幸運だった」と話しました。