報告後、24時間以降、72時間以内に議案の採決が行われることになっています。
韓国の国会の事務局は、14日の本会議は午後4時から開かれると発表し、この中で、ユン・ソンニョル大統領の弾劾を求める議案の採決が行われる予定です。
最大野党「共に民主党」の関係者は、議案の採決は、14日午後5時から開かれる本会議で行う予定だと説明していましたが、1時間早まったかたちです。
最大野党代表 弾劾賛成を与党議員に呼びかけ
最大野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)代表は13日午前、会見し、「弾劾だけが混乱を終わらせる最も早くて確実な方法だ」と述べ、14日に予定されている採決で議案に賛成するよう与党議員に呼びかけました。
ユン大統領の支持率 就任以来最低の11%
世論調査機関の韓国ギャラップは12日までの3日間、1002人を対象に行った世論調査の結果を13日に発表しました。
それによりますと、ユン大統領の支持率は、前の週から5ポイント下がり、就任以来、最も低い11%となりました。
支持しないと答えた人の割合は、これまでで最も高い85%でした。
また、ユン大統領の弾劾については、
▽「賛成」が75%、
▽「反対」が21%でした。
ユン大統領による「非常戒厳」について、内乱にあたるかどうか尋ねたところ、
▽「内乱だ」と答えた人の割合が71%、
▽「内乱ではない」と答えた人の割合が23%だったとしています。
内乱の疑いで拘束の警察庁長官 「大統領が国会議員逮捕を指示」
ユン大統領の「非常戒厳」の宣言をめぐり、韓国メディアは、内乱の疑いで拘束されている警察庁のチョ・ジホ(趙志浩)長官が警察の取り調べに対して、「大統領が6回、電話をかけてきて、『国会議員を逮捕しろ』と指示した」と供述していると伝えています。
警察の関係者は13日、大統領と通話したチョ長官の携帯電話を押収したと明らかにしました。
警察は、内乱の疑いでチョ長官の逮捕状を請求し、13日午後からソウルの裁判所では、チョ長官も出席して逮捕状を出すかどうかを判断するための審査が行われています。