国内の
優れた
オーケストラ作品に
贈られることしの「
尾高賞」に、
作曲家の
湯浅譲二さんの
作品が
選ばれ28
日夜、
都内で
授賞式が
行われました。
NHK交響楽団が専任指揮者を務めた作曲家の尾高尚忠さんの功績をたたえようと作った「尾高賞」は、ことしが71回目で、湯浅譲二さんが亡くなった妻を追悼するために作曲した「哀歌―for my wife,Reiko―」が受賞しました。
湯浅さんの作品の受賞は、2003年以来、5回目で、授賞式には94歳の湯浅さんが車いすに乗って登壇し、賞状を受け取りました。
湯浅さんは福島県出身で、オーケストラをはじめ前衛的な電子音楽まで幅広いジャンルで作品を発表し、NHKの大河ドラマ「元禄太平記」などでも音楽を手がけました。
28日夜はNHK交響楽団による演奏も行われ、高く評価されたという、作曲者の衝撃や悲しみが表現された弦楽器の旋律などが会場に響き渡りました。
そして、およそ9分間の演奏が終わると客席からは大きな拍手が起こり、客席の最後列で聴いていた湯浅さんは手を振って応えていました。