患者の
遺伝子を
調べて
その患者に
合った
抗がん
剤を
探す新しいがん
治療の
手法、「がんゲノム
医療」のための
遺伝子検査に
公的な
医療保険が
適用されることが、29
日に
開かれた
中医協=
中央社会保険医療協議会で
決まりました。
国が
推進する「がんゲノム
医療」が
これで
本格的にスタートすることになります。「がんゲノム
医療」は、
患者の
遺伝子を
網羅的に
調べて
効果が
期待できる抗がん
剤を
患者ごとに
探す新しいがん
治療の
手法で、
国は、
地域のがん
治療の
拠点病院など全国150
以上の
医療機関で
実施する
準備を
整えてきました。
29日開かれた中医協で、「がんゲノム医療」に欠かせない遺伝子検査に公的な医療保険が適用されることが決まり、このがん治療の新しい手法が本格的にスタートすることになりました。
対象となるのは、がんの再発などで標準的な治療では効果が見込めなくなった患者などで、開発途中の抗がん剤や、国内では未承認の薬などにも選択肢を広げて薬を探すことで、再び治療を行えるようになるケースが増えると期待されています。
国は、「がんゲノム医療」をがん対策の重要な柱と位置づけていて、今後、患者から得られるデータを基にさらにがん治療の質を高めたいとしています。