日本科学未来館では、過去にノーベル賞を受賞した研究などを紹介するイベントを先月から開いていて10日は、もともとことしの物理学賞に選ばれた研究を紹介する予定でしたが、急きょ、吉野さんの功績を紹介するトークショーに差し替えました。
この中では科学コミュニケーターの竹腰麻由さんが、吉野さんの功績について「開発途上のリチウムを使った電池は爆発する危険性がありましたが、吉野さんは何度も使える安全なリチウムイオン電池を作りました」と紹介しました。
そのうえで「太陽光や風力発電で生み出した電力を蓄えられるようにして、地球温暖化対策にも貢献することが高く評価されています」と研究の意義を強調していました。
話を聞いた50代の女性は「身近な生活を変えた発明だということがよく分かりました。そこで日本人が大きく貢献したのは改めてすごいと思います」と話していました。
日本科学未来館の竹腰さんは「今回の受賞をきっかけに、リチウムイオン電池をはじめ、子どもたちが身近な科学に興味を持つきっかけになればと思います」と話していました。