中国でスパイの
取締りなどを
行う国家安全省は、
海外のコンサルティング
会社の
責任者をイギリスの
対外諜報機関に
協力し、スパイ
活動を
行っていたとして、
摘発したと
発表しました。
習近平指導部が「
国家の
安全」を
重視する
中、
中国で
活動する
海外のコンサルティング
会社への
締めつけを
強める姿勢を
示した
形です。
中国の国家安全省は8日、海外のコンサルティング会社の外国籍の責任者を中国でスパイ活動を行ったとして摘発したと発表しました。
発表によりますと、この責任者はイギリスの対外諜報機関「MI6」の訓練を受け、中国で得た機密情報などをイギリス側に提供したということです。
ただ、発表では摘発したとする人物の性別や国籍、それに企業名のほか、機密情報の具体的な内容などは明らかにされていません。
国家安全省は先週、海外のコンサルティング会社が社員を装ってスパイ行為を行っているとする事例や、日常生活でも外国人スパイが接近することがあるなどとする動画をSNS上で公開し、国民に当局への通報を呼びかけていました。
中国では、習近平指導部が「国家の安全」を重視する方針を示していて、2023年5月には、国家安全当局が米中両国に拠点を持つコンサルティング会社を捜査したと伝えられました。
国家安全省としては中国で活動する海外のコンサルティング会社への締めつけを強める姿勢を示した形です。