1試合でフォアボール4つは大リーグで自己最多です。
延長10回、ノーアウト二塁の場面では2球続けてボールとなったあと、この試合2つめの申告敬遠を受けて苦笑いを浮かべ、ファンからは大きなブーイングが起こりました。
大谷選手の今シーズンの敬遠数はアメリカンリーグトップの15で、ホームラン王を争うブルージェイズのゲレーロJr.選手の7、ロイヤルズのペレス選手の4と比べその多さが際立っています。
3選手の今後の対戦カードを見ると、ゲレーロJr.選手が圧倒的に相性の良い相手と当たります。 エンジェルスの大谷選手は本拠地でアストロズと1試合、マリナーズと3試合を戦ったあと、相手の本拠地でレンジャーズと3連戦、マリナーズと3連戦と、同じ地区のチームとの対戦が続きます。 このうちマリナーズ戦では今シーズン4本、レンジャーズ戦では3本のホームランを打っていますが、打率はともに1割8分台と得意な相手ではありません。 エンジェルスはすでにプレーオフ進出の可能性が消滅しているため、大谷選手は次に先発登板する26日のマリナーズ戦で10勝目をあげれば、残りの6試合はバッターに集中してタイトル争いに挑む選択肢もあります。 一方、ブルージェイズのゲレーロJr.選手はこのあとツインズと4試合、プレーオフ進出を激しく争うヤンキースと3試合、そしてオリオールズと3試合を残しています。 ゲレーロJr.選手はオリオールズ戦では16試合で10本のホームランを打っているほか、ヤンキース戦でも打率3割3分9厘でホームラン5本、ツインズ戦でも打率5割を超えていて相性はこの上ない組み合わせと言えそうです。 ロイヤルズのペレス選手はタイガースと3試合、インディアンズと4試合、ツインズと3試合で、同じ地区どうしの対戦が続きます。 ツインズ戦では5本のホームランを打っているほか、3選手の中でただ1人、プレーオフ進出の可能性が残っているチームとの対戦がなくいわゆる消化試合が続くため勝負を避けられる場面は多くなさそうです。 対戦相手の相性ではゲレーロJr.選手が圧倒的に良い中、2人を追いかける立場の大谷選手にとってはバッティングでシーズン前半の勢いを再び取り戻せるかが日本選手初のホームラン王への道を左右しそうです。
残り10試合 ゲレーロJr.が圧倒的に相性の良い対戦カード