菅野投手は3年前のクライマックスシリーズでノーヒットノーランを達成していて、6日も150キロを超える速球を軸に鋭い変化球をコースに投げ込み4回までパーフェクトに抑えるなど7回をヒット2本無失点と圧倒的な内容でした。
今シーズンは右ひじの違和感などで出場選手登録を4回抹消されて6勝7敗に終わり東京オリンピック日本代表も辞退しました。
レギュラーシーズン終了後は実戦形式でのバッティング練習で調整を続け、「体も休められたし万全の調子。球数を意識しないでいけるところまでいく」とコンディションのよさを口にしていました。
6回2アウト二塁三塁とこの試合唯一のピンチで最多安打のタイトルを獲得した阪神の近本光司選手を迎えました。
今シーズンは打率5割と打ち込まれていて「阪神打線で注意しないといけない」と警戒を強めていた3番バッターをキレのある変化球で打ち取り、得点を与えませんでした。
2冠王の4番・岡本和真選手がコンディション不良でベンチ入りできないという厳しい状況の中でエースが試合の流れを作り、打線も中盤以降、効果的に得点をあげました。
「中3日、中4日も覚悟している」と話していた菅野投手。
短期決戦でエースが存在感を発揮しました。
6回3失点で負け投手となり、けがで出遅れた今シーズンの悔しさを晴らせませんでした。 4年目の高橋投手は入団直後から将来のエースと期待され、最速150キロを超える力のあるストレートを軸にバッターを抑え込み、大器の片りんを見せてきました。 しかし、たび重なるけがもあって過去3年はシーズン最多で5勝止まり。 ことしもキャンプで右脇腹を痛め、その後も腕のコンディション不良で2軍生活を余儀なくされました。 それでも9月に1軍に昇格すると、シーズン終盤の優勝争いの中、2試合連続で完封勝利をあげる活躍を見せました。 クライマックスシリーズに向けて高橋投手は「チームの力になれない時間が本当に長く、期待に応えられず本当に申し訳ない。悔しいです」とけがで出遅れた悔しさをぶつける覚悟でした。 今シーズン、16イニング無失点の巨人を相手に初戦の大役を任された高橋投手。 「気負わず投げる」と序盤からコントロールよく投げ込んで4回までヒット1本に抑えました。 しかし、5回、2本のヒットでこの試合初めてピンチを招き、巨人の7番・吉川尚輝選手のタイムリーで先制点を与えました。 続く6回も巨人のウィーラー選手に2点タイムリーツーベースを打たれた高橋投手。 6回3失点で負け投手となり、レギュラーシーズンの悔しさは晴らせませんでした。
また、上半身のコンディション不良で欠場した岡本和真選手について「岡本選手本人がいちばんつらい思いをしていると思うしここまでこれたのは岡本選手のおかげなので、なんとか勝ち進んで彼が打席に立つのを見られるようにやっていきたい」と話していました。
阪神 高橋「期待に応えられず悔しい」
巨人 菅野「0点に抑えよかった」