幼児ようじにスマホ “週しゅう5日にち以上いじょう利用りよう”2割わり近ちかく 民間みんかん調査ちょうさ【注意ちゅうい点てんは】

保護ほご者しゃはスマホとどう向き合むきあえばいいのか、専門せんもん家かのアドバイスを記事きじの後半こうはんに掲載けいさいしています。

この調査ちょうさは、民間みんかんの研究所けんきゅうじょがことし3月つきにインターネットを通をつうじて行おこない、0歳さいから9歳さいの子こどもをもつ母親ははおや6500人にん以上いじょうから回答かいとうを得えました。

それによりますと、週しゅう5日にち以上いじょう、保護ほご者しゃがスマホを利用りようさせている割合わりあいは、1歳さいから6歳さいの幼児ようじが17。

メリットについては、「子こどもが学まなんだり楽たのしんだりできる」といった回答かいとうがあった一方いっぽう、デメリットとして「目めや健康けんこうに悪わるい」といった回答かいとうもあったということです。

一方いっぽうで、スマホの利用りようについて、時間じかんの長ながさや内容ないようの確認かくにんなど何なんらかのルールを決きめているという家庭かていは、9割わり以上いじょうに上のぼりました。

調査ちょうさしたベネッセ教育きょういく総合そうごう研究所けんきゅうじょの高岡たかおか純子じゅんこ主席しゅせき研究けんきゅう員いんは「乳幼児にゅうようじのスマホ利用りようの背景はいけいには、共働ともばたらきで忙いそがしい母親ははおやが増ふえていることや知育ちいくアプリなど育児いくじに有効ゆうこうなツールが増ふえたことなどがある。

スマホで育児いくじする母親ははおやは

都内とないに住すむ33歳さいの母親ははおやです。

2歳さいの息子むすこと0歳さいの娘むすめを育そだてていますが、日にち中ちゅうは夫おっとが不在ふざいのため「ワンオペ」で育児いくじすることが多おおく、毎日まいにち1時間じかんほど2歳さいの息子むすこにスマホで動画どうがを見みせているといいます。

この日ひも0歳さいの娘むすめを寝ね室しつで寝ねかそうとしましたが、2歳さいの息子むすこもぐずり始はじめたため、スマホを渡わたして動画どうがをみてもらっている合間あいまに娘むすめをあやしに行いきました。

母親ははおやは「下したの子この面倒めんどうを見みる間まは息子むすこに構かまってあげられません。

また、母親ははおやはスマホを使つかった育児いくじの難むずかしさも感かんじています。

夕食ゆうしょくの際さい、動画どうがに見入みいっている息子むすこに何なん度ど注意ちゅういをしてもスマホを手放てばなさなくなったといいます。

そこで、最近さいきんはスマホの一いち日にちの利用りよう時間じかんを制限せいげんするとともに、なるべく親子おやこで一緒いっしょに遊あそぶ時間じかんを確保かくほするよう努つとめているということです。

母親ははおやは「息子むすこぐらいの年齢ねんれいの子こどもは自制じせいは効ききません。

【Q＆A】保護ほご者しゃはスマホとどう向き合むきあえば？

育児いくじをする保護ほご者しゃは、スマホとどう向き合むきあえばいいのか。

乳幼児にゅうようじのメディア利用りように詳くわしいベネッセ教育きょういく総合そうごう研究所けんきゅうじょの高岡たかおか純子じゅんこ主席しゅせき研究けんきゅう員いんにアドバイスをもらいました。

Q。

A。

保護ほご者しゃ自身じしんが子こどもの相手あいてができないとき、たとえば、家事かじの合間あいまや外出がいしゅつの際さいに、スマホを見みせてあやすケースも多おおいと思おもいます。

もう一いち点てんは、乳幼児にゅうようじ向むけの遊あそびや学まなびのアプリの種類しゅるいが増ふえたことがあげられます。

最近さいきんは子こどもが5歳さいぐらいになると就学しゅうがく前まえの学まなびの準備じゅんびとして積極せっきょく的てきにアプリを使つかわせる保護ほご者しゃも増ふえています。

（記者きしゃが取材しゅざいすると、歌うたや動画どうがで楽たのしみながら英語えいごを学まなんでもらうためにスマホを活用かつようしているという事例じれいもありました）

また、乳幼児にゅうようじの親おやにデジタルネイティブ世代せだいが増ふえていることも関係かんけいしています。

親しん世代せだいが、日頃ひごろからスマホやタブレットから情報じょうほうを入手にゅうしゅする世代せだいのため、子こどもにスマホを使つかわせることへの抵抗ていこう感かんが薄うすれているのではないかと考かんがえられます。

Q。

A。

ただ、今回こんかいの調査ちょうさでスマホなどを子こどもに見みせていると答こたえた保護ほご者しゃからは、メリットとして、学まなんだり楽たのしんだりできる、歌うたや踊おどりを楽たのしめる、学習がくしゅうに役立やくだつ、知識ちしきが豊ゆたかになる、などといった回答かいとうがありました。

また、デメリットとしては、目めや健康けんこうに悪わるい、有料ゆうりょうサイトや危あぶないサイトへアクセスする可能かのう性せいがある、運動うんどう不足ふそくになる、生活せいかつリズムが乱みだれるなどといった回答かいとうがありました。

やはり、スマホを使つかいすぎて外そと遊あそびや親子おやこでのコミュニケーションが減へってしまうのは好このましくありません。

スマホを見みること自体じたいが悪わるいわけではなく、生活せいかつの中なかでバランスをとって上手じょうずに使つかうことが大切たいせつです。

Q。

A。

いつの間いつのまにか親おやのコントロールがきかなくなり困こまっているという保護ほご者しゃからの声こえもたくさん届とどいています。

乳幼児にゅうようじのスマホの利用りよう時間じかんはそれほど長ながくないので深刻しんこくな依存いぞんになるケースは多おおくはないと思おもいますが、好すきなものをいくらでも制限せいげんなく見みられる状況じょうきょうが続つづくと、利用りようの長時間ちょうじかん化かにつながるおそれがあるため注意ちゅういが必要ひつようです。

また、スマホを長時間ちょうじかん見みてしまう背景はいけいには、コンテンツの影響えいきょうもあります。

2歳さいぐらいから自みずから視聴しちょうするコンテンツを選えらぶようになると言いわれ、一度いちど見み始はじめると途中とちゅうでやめることができなくなってしまうこともあります。

そういった際さいには保護ほご者しゃがスマホをやめるよううまく促うながすことも必要ひつようです。

Q。

A。

たとえば夕食ゆうしょくが終おわったあとに30分ふんだけスマホを見みせる時間じかんを設もうけるなど幼少ようしょう期きのうちから、スマホを生活せいかつ習慣しゅうかんの中なかにうまく取り入とりいれていくことを検討けんとうしてもらえるといいかと思おもいます。

ルールを守まもることを習慣しゅうかん化かすることで自分じぶんの行動こうどうを制御せいぎょできるようになることは子こどもにとって大切たいせつなことでもあります。

ルールを決きめる際さいには、使つかう時間じかんの長ながさや内容ないよう、それに姿勢しせいなどについてそれぞれの家庭かていで無理むりのない範囲はんいで設定せっていしてもらうのがよいと思おもいます。

また、子こどもが幼おさないうちはできるだけ保護ほご者しゃも一緒いっしょにスマホを見みてもらい、わからない単語たんごが出でてきたら解説かいせつを入いれるなど、なるべく親子おやこで一緒いっしょに使つかう機会きかいをつくるようにしてもらいたいです。

小ちいさいうちから上手じょうずにスマホを使つかって知識ちしきを広ひろげていけるようなメディア観かんを育そだてていけるとよいと思おもいます。

一方いっぽうで、親しん自身じしんもスマホを見みる時間じかんがあると思おもいますが、その影響えいきょうで子こどもとのコミュニケーションに支障ししょうがでていないか、改あらためて振り返ふりかえってみてください。

子こどもと話はなしている最中さいちゅうでもついスマホの画面がめんを見みてしまうといったことが何なん度ども起おきると親子おやこ関係かんけいに影響えいきょうしてしまうので、親しん自身じしんもスマホの使い方つかいかたをこの機会きかいに見直みなおし子こどもと日頃ひごろから向き合むきあう時間じかんをしっかり確保かくほしてもらえるといいなと思おもいます。