トランプ大統領は11日、FOX・スポーツ・ラジオに出演し、中国の習近平国家主席について、「私たちはとてもよい関係にあった。だが、もはや同じようには感じていない。長い間、話もしていない」と述べ、関係悪化を強調しました。
その理由について、トランプ大統領は、中国が新型コロナウイルスをもたらしたと主張したうえで、「多くの人を死に追いやり、世界が閉鎖しなければならなかった新型コロナウイルスは貿易をめぐる協議の1000倍の規模だ。ひどいことだ」と述べ、新型コロナウイルスが貿易をめぐる対立をはるかに超える被害をもたらしたと非難しました。
米中をめぐっては、トランプ大統領が中国企業が運営する世界的に人気の動画アプリ「TikTok」を禁止する構えを見せたり、香港をめぐって制裁を科したりするなど対立が一層、深まっています。
それに加えて、アメリカでは世界で被害が最も深刻となっている新型コロナウイルスへの対応について政権への批判が強まっていてトランプ大統領としては、感染の拡大は中国に責任があると主張することで非難の矛先を中国に向けるねらいがあると見られます。