Japanese News: 6月の実質賃金前年同月比1.6％減 15か月連続でマイナス

6月つきの実質じっしつ賃金ちんぎん前年ぜんねん同月どうげつ比ひ1.6％減げん 15か月かげつ連続れんぞくでマイナス

Aug 8, 2023 08:08

Furigana

物価ぶっかの上昇じょうしょうが続つづき、ことし6月つきの働はたらく人ひと1人にんあたりの実質じっしつ賃金ちんぎんは去年きょねんの同おなじ月つきと比くらべて1.6％減少げんしょうし、15か月かげつ連続れんぞくでマイナスとなりました。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは従業じゅうぎょう員いん5人にん以上いじょうの3万まんあまりの事業じぎょう所しょを対象たいしょうに「毎月まいつき勤労きんろう統計とうけい調査ちょうさ」を行おこなっていて、ことし6月つきの速報そくほう値ちを8日にち公表こうひょうしました。

それによりますと、基本きほん給きゅうや残業ざんぎょう代だいなどをあわせた働はたらく人ひと1人にんあたりの現金げんきん給与きゅうよ総額そうがくは平均へいきんで46万まん2040円えんと去年きょねん6月つきに比くらべて2.3％増ふえ、18か月かげつ連続れんぞくでプラスとなりました。

このうち、夏なつのボーナスなど特別とくべつに支払しはらわれた給与きゅうよは18万まん9812円えんと去年きょねん6月つきに比くらべて3.5％増ふえました。

一方いっぽうで、物価ぶっかの変動へんどう分ぶんを反映はんえいした実質じっしつ賃金ちんぎんは去年きょねん6月つきと比くらべて1.6％減少げんしょうし、15か月かげつ連続れんぞくのマイナスとなりました。

労働ろうどう団体だんたいの「連合れんごう」の調査ちょうさでは、春闘しゅんとうでの賃上ちんあげ率りつが平均へいきんで3.58％とことしはおよそ30年ねんぶりの水準すいじゅんとなりましたが、依然いぜんとして物価ぶっかの上昇じょうしょうに追おいついていない状態じょうたいが続つづいています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは「前まえの年としの同おなじ時期じきと比くらべて現金げんきん給与きゅうよ総額そうがくはプラスが続つづいているが、依然いぜんとして物価ぶっかの上昇じょうしょうの影響えいきょうが強つよく実質じっしつ賃金ちんぎんはマイナスが続つづいていて、今後こんごも注視ちゅうしが必要ひつようだ」としています。