Actualités japonaises: 香港林鄭行政長官波紋呼んだ発言とは

香港ほんこん林はやし鄭てい行政ぎょうせい長官ちょうかん波紋はもん呼よんだ発言はつげんとは

Sep 3, 2019 16:09

Furigana

香港ほんこん政府せいふトップ、林はやし鄭てい月つき娥行政ぎょうせい長官ちょうかんが非ひ公開こうかいの会合かいごうで発言はつげんしたとする音声おんせいが公開こうかいされ、波紋はもんを呼よんでいます。これはロイター通信ろいた-つうしんが２に日にちに公開こうかいしたもので、それによりますと、林はやし鄭てい長官ちょうかんは先週せんしゅう、経営けいえい者しゃなどが集あつまる非公開ひこうかいの会合かいごうでおよそ30分間ふんかんにわたって英語えいごで発言はつげんしたということで、録音ろくおんされた音声おんせいは24分間ふんかんだということです。

この中なかで林はやし鄭てい長官ちょうかんは、収束しゅうそくの見通みとおしが立たたない抗議こうぎ活動かつどうについて「行政ぎょうせい長官ちょうかんとして、香港ほんこんでこのような大だい混乱こんらんを引き起ひきおこしたことは決けっして許ゆるされることではありません。もし私わたしに選択肢せんたくしがあるなら、真っ先まっさきにすることは辞やめることです。辞任じにんして深ふかく謝罪しゃざいしたいです。皆みなさんに許ゆるしを請こいたいと思おもいます」と述のべました。

ただ、その一方いっぽうで「（米べい中ちゅうという）２ふたつの経済けいざい大国たいこくの関係かんけいがかつてない緊張きんちょう状態じょうたいにある中なか、香港ほんこんの問題もんだいが国家こっかの主権しゅけんや安全あんぜん保障ほしょうのレベルに格上かくあげされてしまいました。残念ざんねんながら、憲法けんぽう上じょう、行政ぎょうせい長官ちょうかんは中国ちゅうごく政府せいふと香港ほんこん市民しみんという２に人にんの主人しゅじんに仕つかえる身みで、政治せいじ的てきに解決かいけつできる余地よちは非常ひじょうに限かぎられています」と述のべ、抗議こうぎ活動かつどうで要求ようきゅうされているみずからの辞任じにんも含ふくめ、重要じゅうような決定けっていができないことをにじませました。

さらに林はやし鄭てい長官ちょうかんは「正直しょうじきに言いって、皆みなさんに対にたいして『物事ものごとはうまくいく』とか『期限きげんを設もうけている』などといった、成功せいこうが約束やくそくされたような見通みとおしを示しめせるかというと、そう単純たんじゅんではないと思おもいます。しかし『中国ちゅうごく政府せいふは期限きげんを設もうけていない』と断言だんげんできます。彼かれらは期限きげんを設もうけることで波紋はもんが広ひろがることを分わかっています」と述のべ、一連いちれんの抗議こうぎ活動かつどうに対にたいする中国ちゅうごく政府せいふの見方みかたについても言及げんきゅうしました。

そのうえで、今後こんごの見通みとおしについて「10月つき１いち日にちは建国けんこく記念きねん日びですが、まだ多おおくの混乱こんらんが起おきているため、質素しっそかつ厳粛げんしゅくな祝賀しゅくが行事ぎょうじを行おこなおうと考かんがえています。これが意味いみするのは、中国ちゅうごく政府せいふも香港ほんこん政府せいふも、10月つき１いち日にちより前まえに現状げんじょうを解決かいけつできるとは期待きたいしていないということです」と述のべ、混乱こんらんの収束しゅうそくには時間じかんがかかると示唆しさしました。

さらに、市民しみんの間まで懸念けねんが高たかまっている中国ちゅうごく政府せいふによる武力ぶりょく介入かいにゅうについて「もう一ひとつ断言だんげんしたいのは、議論ぎろんを通をつうじて私わたしが感かんじていることですが、中国ちゅうごくは決けっして人民じんみん解放かいほう軍ぐんを送り込おくりこむ計画けいかくは持もっていないということです」と述のべ、可能かのう性せいは低ひくいという見方みかたを示しめしました。

みずからの置おかれた立場たちばを冷静れいせいに分析ぶんせきする一方いっぽう、林はやし鄭てい長官ちょうかんは「私わたしは今いま、外出がいしゅつがとても難むずかしいです。道みちを歩あるくことや買い物かいものに行いくこと、さらには美容びよう院いんに行いくこともできません。私わたしがどこにいるかはソーシャルメディアですぐに拡散かくさんし、黒くろいＴシャツてぃ-しゃつを着きて黒くろいマスクをした若者わかものたちが私わたしを待ち構まちかまえることになります」と述のべ、身動みうごきが取とれない苦くるしい現状げんじょうを述のべています。