2回目の
米朝首脳会談を
前に、
民間の
研究者による
北朝鮮のミサイル
関連施設の
調査が
進んでいます。
アメリカのシンクタンクは、
日本も
射程におさめる
中距離弾道ミサイルの
基地を
新たに
特定したと
発表しました。
アメリカのシンクタンク、
CSIS=
戦略国際問題研究所は15
日、
衛星写真の
分析から、
これまで
知られていなかった
中距離弾道ミサイルの
基地を
新たに
特定したと
発表しました。
それによりますと、基地は南北の軍事境界線から北に250キロ離れた北朝鮮の山間部に位置し、衛星写真では深い谷に沿って地下施設の入り口のような設備が確認できるとしています。
基地は「サンナムニ」と呼ばれていて、日本やアメリカ軍の拠点があるグアムを射程におさめる中距離弾道ミサイル「ムスダン」が配備され、去年12月の時点でも活発な活動が確認できたとしています。
このシンクタンクでは、先月も、調査の結果、北朝鮮北西部にあるミサイル開発の拠点となっている施設を特定したと発表しています。
ミサイル関連施設をめぐっては、北朝鮮が北西部のトンチャンリ(東倉里)にある発射場の廃棄を表明していて、今月末の2回目の米朝首脳会談でも協議の対象になるとみられています。
しかし、このシンクタンクでは、北朝鮮が明らかにしていない弾道ミサイルの基地はおよそ20に上るとしていて、これらの秘密基地の脅威にも焦点を当てるべきだと指摘しています。