厚生労働省が
実施した
新型コロナウイルスの
抗体検査で、
検出された
抗体を
調べた
結果、ウイルスの
感染を
防ぐ能力が
あることがわかりました。
厚生労働省の
研究班は
今後、
この能力が
体内で
どこまで
持続するか
などを
調べることにしています。
抗体検査は、ウイルス
などに
感染すると
体内でつくられる、「
抗体」と
呼ばれる
たんぱく質が
血液中に
あるかを
分析し、
過去に
感染したことがあるか
どうかを
調べるものです。
厚生労働省は先月、合わせて7950人を対象に抗体検査を実施し、抗体を保有していることが確認された人の割合は、東京で0.1%大阪で0.17%宮城で0.03%となりました。
さらに国立感染症研究所が検出された「抗体」にウイルスの感染を防ぐ能力があるかどうかを調べたところ、感染を防ぐ「中和活性」と呼ばれる能力が確認されました。
今回、厚生労働省が実施した抗体検査では、2つの会社が製造する試薬が使われていて、どちらも陽性となった人の抗体には感染を防ぐ「中和活性」が確認されましたが、どちらか一方でしか陽性とならなかった人からは、確認されなかったということです。
国内で、「抗体」に感染を防ぐ能力があることが確認されたのは初めてで、厚生労働省の研究班は今後、この能力が体内でどれくらいの期間持続するかなどを分析することにしています。